同調しないことが大事!
2020/07/08
同調しないことが大事
相談を受けたり、生徒や保護者の話を聞いていると、必ず自分の中にある問題も引き出されてしまいます。
出会う人、自分と関わる人は、気になる人というのは、自分と似ている人が多いです。
話を聞いているだけで、自分の頭の中に押し込んでみないようにしていることが引き出されてくることがあります。
同調してしまうんです!
自分のことのように感じるし、頭の中に押し込んでいてみないようにしていたのに、自分の不安、恐怖、心配事も頭の中に大きくなってしまいます。
大した問題を抱えていないのに、頭の中にすごく大きな問題があるかのように感じてしまいます。
話さなくても、その人の近くにいたり、話しているのを聞いているだけでもそうです。
どうすればいいのでしょうか?
自分の中にある不安、恐怖、心配事を吐き出すのです。
明らかにするのです。
人間は、得体の知れないものに恐怖します。
何かとんでもない問題を抱えていたりするのではないか?と思っているのです。
でも、吐き出してみると、「あれ?もっと大きな問題があるはずなんだけど・・・おかしいな」という反応になってしまいます。
一生懸命に探すけど、ないなあという反応が多いです。
テレビを見ているだけで不安、恐怖、心配事でいっぱいになったりします。
今、テレビをつけると、コロナ、生活不安、大雨・・・不安だらけです。
感じる不安、恐怖、心配事を吐き出してしまうのです。
・大雨がこわい
・災害にあったらどうしよう
・コロナに感染したらどうしよう
・会社が倒産したらどうしよう
いろんな不安があります。
不安に思っていることを頭の中から出してしまうのです。
そうすれば、自分がどうしたいのかが明らかになります。
不安にばかりなっていても、その通りになってしまうだけです。
不安、恐怖、心配事を吐き出してしまえば、やることも明快になっていきます。
災害にあうことをイメージして、イメージ通りに災害にあうのか、それとも「絶対に嫌だ!」と思うのか?
いつもうっとおしく思う夫や妻を、こういう災害時にどう思うのか?
いてくれるから安心と思うのか、それともいないほうがいいと思うのか?
今後、どうしたいのか?というのがわかると思います。
話を聞いているだけで、そっちの方に気持ちを引っぱられることがほとんどです。
教師に限らずカウンセラーや弁護士、心理学者、精神科医の方もそうです。
人の悩みや気持ちに引っぱられている人ばかりです。
逆も多いですよね。
そんなに大きな問題もないのに、カウンセリングを受けただけで、すごく不安になることも多いです。
結局、カウンセラーに同調して不安になってしまうのです。
カウンセラーのゴチャゴチャ考えていること、悩んでいること、不安を受けてしまうのです。
カウンセラーの方と仕事をして感じたことは、プライベートで問題を抱えている人が多いことです。
私もすぐに同調してうまくいかない人生でした。
そして、不安、恐怖、心配事を吐き出せばいいことに気付きました。
人を楽にしたいと思っていたけれど、自分がよくなければできないことに気付きました。
自分が楽になった分しか、人を楽にできない。
逆に言うと、自分が楽になれば楽になっただけ、人を楽にできるということです。
無限の可能性があります。
学校で相談員をしていたときに、ある先生に言われたことがあります。
「引きこもっている生徒とちょっと話しただけで、鼻歌を歌いながら帰っていった!」
その先生も元気な先生ですが、生徒支援の担当になってから病気になっていました。
腎臓が悪くなってしまったそうで、顔色も唇の色も悪く、入院かも?とおっしゃっていたのですが、以前のように元気になりました。
どんなに元気な人でも、生徒や保護者、カウンセラーなどの影響を受けてしまうのです。
とにかく不安、恐怖、心配事を吐き出せば、心が変わり、体も変わるのです。
私がいつもやっているのは、不安、恐怖、心配事を吐き出すことです。
自分がスッキリしていないと、人を楽にすることはできません。
生徒や保護者と関わる先生方が楽になればなるほど、生徒や保護者も楽になります。
楽が、波紋のようにひろがればいいなあと思っています。