自殺願望
2020/07/27
自殺願望
「死にたい」と思うことは、誰にでもあるのではないでしょうか?
ふと「死んでしまったら楽になれる」と思うことがないでしょうか?
ある生徒の悩み相談を聞いていたら、「死にたい」ということばがでてきました。
担任に話すと、「死にたいって言ってるだけですよ。そんな勇気もないくせに」という返事。
たしかに、そうかもしれません。
でも、ぜったいにないでしょうか?
自殺するか、しないか?
勇気があるか、ないかと言ってしまえばそうなのかもしれません。
でも、衝動的に自殺をしてしまうことがあるのだと思います。
自殺した人の思いや、自殺願望のある人の思いに同調してしまえば、自殺をしてしまうのだと思います。
ふと「死んだら楽になれるかも?」と思ったときに、死を選択してしまったり、試しにやってみたら死んでしまったり。
「死にたい」と弱音を吐けた時点で、死を選ぶことはないと思います。
でも、また「死にたい」という思いがつのって、弱音を吐けなくなったらどうなるかはわかりません。
「死にたい」ということを言えずに、いい人、いい子でい続ける人は、突然命を絶ってしまうかもしれません。
学校で、保健室にやってくる子は、ある意味、健康な子だと思っています。
弱音を吐いたり、無理せずに休むことができるからです。
大人でもそうです。
休んだり、引きこもったり、自分の心に正直に行動できる人、弱音が吐ける人は、心配しません。
でも、自分の意志とは違って、がんばり続ける人の方が心配です。
コロナ禍のなかで、自殺者が増えるでしょう。
失業者も増えるでしょうし、経済的な理由から自殺者も増えるかもしれません。
でも、見た目には何ともない順調な人の自殺も増えると思います。
テレビを見ているだけで、SNSを見ているだけで、いろんな人の負の思いが溢れています。
その思いに同調してしまうと、不安な気持ちが大きくなって、自殺してしまうこともあります。
「死」を選んではいけないって思っている人ほど、死を選んでしまいます。
生きなければ、がんばらなければ・・・と思っている人ほど、「死」を選んでみます。
生きることに迷ったら、「死」を考えればいいのです。
すると、不思議と「生きる」ことに前向きになれます。
「死ぬ前に」これをやっておこうと思えてくるのです。